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特集 乳癌の治療戦略―エビデンスとガイドラインの使い方
手術療法におけるガイドラインとエビデンスの検証
Consensus statement on guidelines for performance of sentinel lymph node biopsy and conservation for breast cancer
神野 浩光
1
,
麻賀 創太
1
,
坂田 道生
1
,
北川 雄光
1
,
中原 理紀
2
,
北村 直人
2
,
久保 敦
2
,
向井 萬起男
3
,
北島 政樹
4
Hiromitsu JINNO
1
1慶應義塾大学医学部外科
2慶應義塾大学医学部放射線科
3慶應義塾大学医学部病理診断部
4国際医療福祉大学三田病院院長
キーワード:
乳癌
,
ガイドライン
,
温存手術
,
センチネルリンパ節生検
Keyword:
乳癌
,
ガイドライン
,
温存手術
,
センチネルリンパ節生検
pp.897-901
発行日 2007年7月20日
Published Date 2007/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101727
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要旨:ガイドラインとはその時点でのエビデンスをある基準を設定することによって吟味し,医療従事者および患者の双方にとって治療方針決定に役立つことを目的に作られたものである.乳房温存手術の適応は,基本的には整容性と根治性が確保される症例である.Skin-sparing mastectomyも適応を選べば安全性と有用性は高い.乳房温存療法後の乳房内再発に対しては乳房切除術で臨むべきである.熟練したチームによって施行されればN0症例におけるセンチネルリンパ節生検による腋窩郭清の省略は推奨される.また,センチネルリンパ節に転移を認めた場合は腋窩郭清を行うことが推奨されている.現在のところ,術前化学療法後および非浸潤癌に対するセンチネルリンパ節生検や内胸センチネルリンパ節に関してはデータが不十分である.
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