Japanese
English
特集 乳癌の治療戦略―エビデンスとガイドラインの使い方
補助内分泌療法
Current status of adjuvant endocrine therapy in early breast cancer
井本 滋
1
Shigeru IMOTO
1
1杏林大学医学部外科(乳腺科)
キーワード:
乳癌
,
アロマターゼ阻害剤
,
卵巣機能抑制
Keyword:
乳癌
,
アロマターゼ阻害剤
,
卵巣機能抑制
pp.893-896
発行日 2007年7月20日
Published Date 2007/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101726
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨:乳癌の標準的な治療を調べる際に,National Comprehensive Cancer Network(NCCN)に代表されるような臨床試験のエビデンスに基づいたきめの細かいガイドラインがネット上で閲覧できるようになった.乳癌術後の補助内分泌療法はホルモン感受性乳癌の治療の大原則である.様々な作用機序と薬物動態を有する薬剤を組み合わせた臨床試験の結果から日々エビデンスは蓄積されている.しかし,その結果を実地臨床にそのまま外挿してもよいか判断に困る場合もある.また,海外で推奨された治療法について,アジア人女性あるいは日本人女性のデータが乏しい点も気になるところであり,逐次更新されるガイドラインに振り回されている嫌いもある.本稿では最近の内分泌療法の知見を整理して,実地臨床における補助内分泌療法の現在を考えた.
Copyright © 2007, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.