Japanese
English
臨床報告
ペースメーカー留置側に発生した乳癌に対してセンチネルリンパ節生検を行った1例
A case of sentinel lymph node biopsy for breast cancer developing on the same side as an implanted pacemaker
谷島 裕之
1
,
玉川 孝治
1
,
宮川 義仁
1
,
庄野 嘉治
1
,
椿原 秀明
1
,
田伏 克惇
1
Hiroyuki TANISHIMA
1
1国立病院機構大阪南医療センター外科
キーワード:
ペースメーカー
,
乳癌
,
センチネルリンパ節生検
Keyword:
ペースメーカー
,
乳癌
,
センチネルリンパ節生検
pp.418-421
発行日 2012年3月20日
Published Date 2012/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407104007
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要旨
ペースメーカー留置側に発生した乳癌に対してセンチネルリンパ節生検を施行した1例を経験したので報告する.患者は77歳,女性で,右乳房腫瘤を主訴に当院を受診した.マンモグラフィ,乳腺超音波検査で右AC領域に10×9×6mmの腫瘤を認め,針生検で浸潤性乳管癌と診断した.腫瘍からペースメーカーまでの距離は約4cmであり,広範な乳管内進展も認められないため,手術に際してペースメーカーの再留置は不要と判断した.色素法でセンチネルリンパ節生検を施行したのち,右乳房切除術と腋窩リンパ節のバックアップ郭清を施行した.病理組織検査では,センチネルリンパ節を含めて腋窩リンパ節転移は認めなかった.術中・術後経過を通して不整脈などの異常はなく,順調に経過した.
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