Japanese
English
特集 乳癌初回の診療:ガイドラインと主治医の裁量
センチネルリンパ節生検の現状と展望
Sentinel lymph node biopsy in the treatment of breast cancer:current perspective
神野 浩光
1
,
池田 正
1
,
北島 政樹
1
Jinno Hiromitsu
1
1慶應義塾大学医学部外科
キーワード:
乳癌
,
センチネルリンパ節生検
,
微小転移
,
同定法
,
胸骨傍リンパ節
Keyword:
乳癌
,
センチネルリンパ節生検
,
微小転移
,
同定法
,
胸骨傍リンパ節
pp.1133-1139
発行日 2004年9月20日
Published Date 2004/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100727
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要旨:乳癌におけるセンチネルリンパ節生検同定法として,色素法,RI法および併用法があるが,習熟すればいずれの方法でも問題はない.RIコロイドの粒子径に関しては200nmをやや超える程度のものが優れているとする報告が多いが結論は出ていない.トレーサーの注入部位に関しては,皮下と腫瘍周囲の乳腺実質の併用がよいと思われる.術前化学療法後のセンチネルリンパ節生検の有用性は証明されていない.センチネルリンパ節の転移診断には迅速組織診と捺印細胞診が用いられており,どちらも有用である.センチネルリンパ節における微小転移の臨床的意義は確立していない.胸骨傍センチネルリンパ節生検は正確なステージングに有用であると思われるが,いまだ前臨床段階である.
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