Japanese
English
特集 乳腺疾患を取り巻くガイドラインと最新の知見―最適な診療を目指して
乳癌学会診療ガイドライン(薬物療法)
Treatment guidelines for systemic adjuvant therapy of breast cancer:strengths and weaknesses
渡辺 亨
1
,
向井 博文
2
Toru WATANABE
1
1浜松オンコロジーセンター/乳癌学会ガイドライン作成委員会
2国立がんセンター東病院化学療法科/乳癌学会ガイドライン作成委員会
キーワード:
乳癌
,
薬物療法
,
化学療法
,
ガイドライン
,
EBM
Keyword:
乳癌
,
薬物療法
,
化学療法
,
ガイドライン
,
EBM
pp.283-287
発行日 2006年3月20日
Published Date 2006/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100376
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要旨:効率的に計画・実践された臨床試験結果がつぎからつぎへと公表され,乳癌薬物療法に関する知識はめざましい勢いで増加している.このような状況では,定期的な「実地臨床ガイドライン」改訂が不可欠な作業である.乳癌の薬物療法を担当する医師の大多数は,一般消化器外科医であるため,薬物療法の理論的根拠や,最新の臨床研究の動向については,必ずしも適切に把握できているとは言えないのが現状である.そのため,乳癌診療を担当しなくてはならない一般消化器外科医にとっては,要領よくまとめられたガイドラインは,エビデンスに基づく実地臨床を実践するうえでとても重要なツールである.一方,乳癌薬物療法を専門とする乳腺科医,腫瘍内科医にとっても,未解決な問題が何であるかを明らかにすることによってevidence based clinical researchを効率的に展開することができる.
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