Japanese
English
臨床研究
乳癌腋窩リンパ節転移陽性例に対する術前化学療法後センチネルリンパ節生検
Sentinel node biopsy after neoadjuvant chemotherapy for breast cancer patients with positive nodes in the axilla
尾浦 正二
1
,
平井 一成
1
,
吉増 達也
1
,
粉川 庸三
1
,
西田 宗弘
1
,
佐々木理恵
1
,
岡村 吉隆
1
Oura Shoji
1
1和歌山県立医科大学第1外科
キーワード:
乳癌
,
術前化学療法
,
センチネルリンパ節生検
Keyword:
乳癌
,
術前化学療法
,
センチネルリンパ節生検
pp.1667-1670
発行日 2003年12月20日
Published Date 2003/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101639
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はじめに
乳癌手術における腋窩リンパ節郭清の主たる意義が正確なstagingにあるとみなされるようになってからは,レベル3までの完全な腋窩リンパ節郭清の意義が疑問視されるようになってきた.それ故,リンパ節サンプリングが腋窩リンパ節郭清にとって代わる可能性が示唆される1)とともに,リンパ節サンプリングよりも更に客観性の高いセンチネルリンパ節(SLN)生検が注目を浴びるようになっている.しかしながら,SLN生検の適応は腋窩リンパ節転移の可能性の低い症例に限定されているのが実情である2,3).
今回,筆者らは腋窩リンパ節に転移を認め,術前化学療法(NAC)により腋窩リンパ節のdown-stagingが得られた症例に対してSLN生検を行ったので,少数例かつ短期結果ではあるものの,その初期成績を報告する.
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