私の工夫 手術・処置・手順
トロッカー補助下小開腹手術(TACS)による幽門側胃切除
篠原 尚
1
,
佐々木 直也
1
,
水野 惠文
1
Hisashi SHINOHARA
1
1兵庫県立尼崎病院外科
pp.1670-1671
発行日 2006年12月20日
Published Date 2006/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101667
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【はじめに】
胃癌に対する内視鏡下手術は,低侵襲による早期回復や,小さな術創がもたらす軽い術後疼痛,優れた整容性などの利点が多いが1,2),反面,手技が複雑で手術時間が長くなるなど外科医の肉体的,精神的ストレスが敬遠され,いまだ一般医療としては定着していない3).
われわれは幽門側胃切除に際し,小開腹に1本のトロッカーを補助的に用いることで短時間の低侵襲手術が可能なtrocar-assisted conventional surgery(以下,TACS)を考案し導入したので紹介する.
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