病院めぐり
祐愛会織田病院外科
森 倫人
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1祐愛会織田病院外科
pp.1647
発行日 2006年12月20日
Published Date 2006/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101663
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当院は,有明海と多良岳山系に囲まれた自然豊かな佐賀県西南部の鹿島市にあります.市の人口は約33,000人で,年間280万人の参拝客が訪れる祐徳稲荷神社(九州では福岡の太宰府天満宮に次いで2位)や有明海の干潟を生かしたイベント「ガタリンピック」などで有名です.この地については,古くは「風土記」のなかに記述がみられ,平安時代には一大仏教文化が花開き,近世になり佐賀藩の支藩として鹿島鍋島藩が成立しました.織田家は織田信長の実弟で,千利休七哲の1人でもある茶人の織田有楽斎を祖としています.武家諸法度によってこの地に移り住んだ有楽斎の孫から現・織田理事長で14代目となりますが,9代頃から鍋島家の御典医として仕えられたようです.
織田病院(11科.一般病床数111床,うち亜急性期10床)は,小規模ながら県南部医療圏(3市5町,17万3千人)の中核をなす病院です.平均在日数は約14日で,常勤医師20名,非常勤医師11名,看護体制10対1の配置で手厚い体制を整え,急性期医療を中心に高度で専門的な医療を提供できるように努めてきました.1998年には佐賀県初の医療機能評価機構認定病院となり,2003年にはVer. 4で更新を受けています.2004年には人事考課制度が導入され,2006年7月からは佐賀県で唯一のDPC支払い方式が導入された民間病院となりました.
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