私たちの本棚
息抜きの疲れ—遊び時間の発想—織田正吉 松田道弘 著
西野 美宏
1
1温心会松井病院臨床検査室
pp.365
発行日 1986年4月1日
Published Date 1986/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543203640
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数年前,何の気なしに立ち寄った書店で,ふと手にしたのがこの本であった.スランプ気味の頃だったと思うが,何よりも,題名に引かれたのだと思う.
常識には,二つある.「事実」と単に「そう信じられている事」とで,前者に疑う余地がないのに対し,後者は,固定観念とも呼ぶべき,実に誤解の多いものだという.誰もが持っている,心の中の一種の慣性が,しばしばとんでもない方向へと人を導いていく.そのようなことを読み,すっかり考え込んでしまった.いったい,「常識」とは何なのだろうか,と.
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