Japanese
English
臨床報告 1
針生検にて胸壁転移をきたした肝細胞癌の1例
A case report of cutaneous seeding of hepatocellular carcinoma following fine-needle aspiration biopsy
成田 公昌
1
,
山村 剛司
2
,
増田 亨
2
,
矢野 秀
2
,
坂倉 究
2
,
草野 五男
3
Narita Kimimasa
1
1三重大学医学部第2外科
2三重県立総合医療センター外科
3三重県立総合医療センター病理
キーワード:
肝細胞癌
,
生検
,
転移
,
胸壁
Keyword:
肝細胞癌
,
生検
,
転移
,
胸壁
pp.1557-1560
発行日 2003年11月20日
Published Date 2003/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101617
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
エコー下の肝生検は肝細胞癌の診断において決定的な方法であるが,穿刺経路にseedingを起こす合併症が知られている.かつては穿刺経路seedingの確率は極めて低いとみられていた1)が,近年エコー下の肝生検の長期予後が報告されるようになり,以前にいわれていたよりこの合併症の発生率が高いことが明らかになってきた2~4).今回筆者らは針生検による肝細胞癌胸壁転移の1例を経験したので,これに文献的考察を加えて報告する.
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.