Japanese
English
症例報告
遠隔転移をきたしたと思われる頭部巨大基底細胞癌の1例
A case of metastasizing giant basal cell carcinoma on the scalp
山本 晃三
1
,
種瀬 啓士
1
,
原藤 玲
1
,
宮川 俊一
1
Kozo YAMAMOTO
1
,
Keiji TANESE
1
,
Rei HARATOH
1
,
Shunichi MIYAKAWA
1
1川崎市立川崎病院皮膚科
1Division of Dermatology, Kawasaki City Hospital, Kawasaki, Japan
キーワード:
基底細胞癌
,
巨大
,
浸潤型
,
転移
Keyword:
基底細胞癌
,
巨大
,
浸潤型
,
転移
pp.835-838
発行日 2008年10月1日
Published Date 2008/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102119
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要約 87歳,男性.10年前に頭部を負傷してそのまま放置していた.初診時,頭部に径16×14cm大の巨大腫瘤を認めた.皮膚生検にて基底細胞癌と診断した.拡大切除および分層植皮術を施行した.病理組織学的所見は表在型,充実型,浸潤型の混在する基底細胞癌であった.術後,骨,肺,肝に多発性の転移と思われる所見を認めた.経過が長く浸潤傾向の強い基底細胞癌は,転移のリスクがあると考えられた.
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