Japanese
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臨床研究
当科における乳癌標準術式としての乳頭温存手術—その短期治療成績について
Nipple preserved mastectomy as a standard operation for primary breast cancer:its'short termfollow up results
尾浦 正二
1
,
櫻井 武雄
1
,
吉村 吾郎
1
,
玉置 剛司
1
,
梅村 定司
1
,
粉川 庸三
1
Shoji OURA
1
1和歌山県立医科大学附属病院紀北分院外科
キーワード:
乳頭温存手術
,
標準術式
,
短期治療成績
,
局所再発
,
再発後転帰
Keyword:
乳頭温存手術
,
標準術式
,
短期治療成績
,
局所再発
,
再発後転帰
pp.1355-1360
発行日 1995年10月20日
Published Date 1995/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902003
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はじめに
本邦における乳癌標準術式は,この10数年の間に定型的乳房切除手術から非定型的乳房切除手術に変化を遂げた.さらに,早期乳癌の一部の症例には,乳房温存治療が一定の比率で行われるようになってきている1).われわれの施設でも,これまでに乳頭ないし乳房温存手術を積極的に施行してきた.特に乳頭温存手術に関しては現在までに400例以上を経験し,すでに当科における原発性乳癌の標準術式となっている.
当科において手術可能乳癌の8割以上の症例に乳頭を温存するようになってほぼ5年を経過したので,標準術式としての乳頭温存手術の意義および問題点を,短期ではあるが治療成績に基づいて検討したので報告する.
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