Japanese
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臨床報告 1
総胆管結石症に対して施行した総胆管空腸吻合術後16年目に発症した胆石イレウスの1例
A case of gall stone ileus occurred after 16 years post-choledochojejunostomy for stones in the common bile duct
馬場 將至
1
,
桧垣 直純
2
,
西原 政好
1
,
石田 雅俊
1
,
金井 俊雄
1
Baba Masashi
1
1市立柏原病院外科
2大阪府立成人病センター外科
キーワード:
胆石イレウス
,
総胆管空腸吻合術
,
総胆管結石
Keyword:
胆石イレウス
,
総胆管空腸吻合術
,
総胆管結石
pp.1411-1413
発行日 2003年10月20日
Published Date 2003/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101542
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はじめに
胆石イレウスは比較的稀な疾患で,本邦では全イレウスに対して0.05~1.0%と報告されている1,2).イレウスの原因となる結石の通過経路は胆囊十二指腸瘻,胆囊胃瘻,総胆管十二指腸瘻,自然胆道などがあり,胆囊十二指腸瘻が最も多い.今回,筆者らは総胆管空腸吻合術後に胆石イレウスを合併した1例を経験した.自験例のように以前の手術により人為的に総胆管空腸瘻を形成した症例においての胆石イレウスの症例は本邦でこれまで報告を認めない.稀な症例であり,若干の文献的考察を加えて報告する.
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