文学漫歩
―檀 一雄(著)―『火宅の人』―(1975年,新潮社 刊)
山中 英治
1
Yamanaka Hideharu
1
1市立岸和田市民病院外科
pp.1247
発行日 2003年9月20日
Published Date 2003/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101507
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文学漫歩の連載のお陰で,抄録の書き方が多少は上達したためか,日本外科学会(第103回)のパネルディスカッションに採用していただいたので,良い時候の札幌での学会に行かせてもらった.とくにウケを狙ったわけではなかったのだが,私は質問する度に失笑を買った.私の発表自体は抄録の割に大した内容ではない,いわゆる羊頭狗肉である.
やはり,夏の札幌ではジンギスカンにビールだが,古来中国でも羊は頭を看板に掲げる程であるから,上等の肉であったのかもしれない.SARSなどが発生するのは犬猫までもを食すからだと非難されたりしているが,どんな食材でも上手に料理するのは,さすがに医食同源の国である.
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