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特集 癌肝転移の治療戦略
切除不能転移性肝癌に対する凍結療法の試み
Novel strategy against metastatic liver tumor by cryoablation therapy
長田 真二
1
,
佐治 重豊
1
Osada Shinji
1
1岐阜大学医学部・腫瘍総合外科
キーワード:
転移性肝腫瘍
,
凍結治療
,
肝癌局所療法
,
凍結免疫
,
低侵襲性治療
Keyword:
転移性肝腫瘍
,
凍結治療
,
肝癌局所療法
,
凍結免疫
,
低侵襲性治療
pp.779-782
発行日 2003年6月20日
Published Date 2003/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101414
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転移性肝癌に対する治療戦略として肝切除術が確立された手段として認識されている.一方,切除不能癌に対する低侵襲性治療の期待も高まっている.低侵襲で,かつ十分な治療効果が期待できる局所療法の1つとして凍結療法(cryoablation)があげられる.凍結治療は凍結壊死による直接的な腫瘍破壊効果のみならず,免疫誘導により遠隔転移巣が消失したという興味深い研究結果が報告されており,全身療法としても期待可能である.本稿では,教室における実験的検討をはじめ,臨床的試みである細径プローブを用いた液体窒素による凍結装置の使用経験をもとに,諸外国で報告されている治療成績について文献的考察を加え,凍結療法の有用性と特徴を概説する.
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