Japanese
English
特集 癌肝転移の治療戦略
胃癌肝転移に対するPEIT併用肝動注療法の有用性
Efficacy of percutaneous ethanol injection therapy with hepatic arterial infusion chemotherapy for metastatic liver tumor from gastric cancer
片柳 創
1
,
土田 明彦
1
,
伊藤 一成
1
,
高木 融
1
,
青木 利明
1
,
青木 達哉
1
,
小栁 𣳾久
1
Katayanagi So
1
1東京医科大学外科学第三講座
キーワード:
胃癌
,
肝転移
,
PEIT
,
肝動注療法
Keyword:
胃癌
,
肝転移
,
PEIT
,
肝動注療法
pp.775-778
発行日 2003年6月20日
Published Date 2003/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101413
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予後不良である胃癌肝転移症例に対するFEMによる肝動注療法の成績は50%生存期間6~17か月で非動注群の3か月より良好である.自験例ではPEITとFEMによる肝動注化学療法を併用したところ50%生存期間877日と有意に予後を改善した.これはPEITによる既知の腫瘍に対する直接効果と,肝動注療法で残肝腫瘍の発育を抑えることができる上に,微小転移を早期の段階で治療している可能性があるためと思われた.CR 1例,NC 8例,PD 2例であったが,NC期間は平均18.6か月と長期であり,long NCを効果ありに含めると奏効率81.8%となり,従来の治療と比べて有効な方法であることが示された.
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