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特集 胆囊癌NOW
肝門浸潤胆囊癌の手術治療―適応と限界
Surgical treatment for advanced gallbladder carcinoma involving the hepatic hilus
宮崎 勝
1
,
伊藤 博
1
,
木村 文夫
1
,
清水 宏明
1
,
外川 明
1
,
大塚 将之
1
,
吉留 博之
1
,
嶋村 文彦
1
,
加藤 厚
1
,
貫井 裕次
1
Miyazaki Masaru
1
1千葉大学大学院医学研究院臓器制御外科学(第1外科)
キーワード:
胆囊癌
,
進行胆囊癌
,
外科切除
,
肝門浸潤
,
血管合併切除
Keyword:
胆囊癌
,
進行胆囊癌
,
外科切除
,
肝門浸潤
,
血管合併切除
pp.181-184
発行日 2003年2月20日
Published Date 2003/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101329
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要旨:進行胆囊癌(stageⅢ,Ⅳ)切除85例の成績をその進展様式別に比較検討した.肝床浸潤型35例,肝門浸潤型21例,肝床・肝門浸潤型26例,その他3例であった.肝門浸潤を示した例の約1/3に血管合併切除を要した.治癒切除率は肝床浸潤型71%であったのに比べ,肝門浸潤型33%,肝床・肝門浸潤型31%と有意に低かった.手術死亡率は肝床浸潤型6%に比べ肝門浸潤および肝床・肝門浸潤型では14%,19%と高い傾向を示した.術後生存率では肝床浸潤型が有意に他群に比べ良好であり,1年,3年,5年生存率が54%,27%,17%であった.進行胆囊癌の中でも肝床浸潤例に対しては積極的外科切除を選択すべきと思われるが,肝門浸潤例に対しては,その手術適応は慎重になされるべきと考えられた.
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