Japanese
English
特集 胆囊癌根治手術をめぐる諸問題
〔Binf陽性例〕
Binf陽性胆囊癌に対する根治手術―その意義と限界
Radical gallbladder cancer surgery with bile duct invasion
上坂 克彦
1
,
金本 秀行
1
,
杉浦 禎一
1
,
水野 隆史
1
,
松永 和哉
1
,
住吉 辰朗
1
,
長尾 厚樹
1
,
齊藤 修治
2
,
坂東 悦郎
2
,
寺島 雅典
2
Katsuhiko UESAKA
1
1静岡県立静岡がんセンター肝胆膵外科
2静岡県立静岡がんセンター消化器外科
キーワード:
胆囊癌
,
進行胆囊癌
,
閉塞性黄疸
,
肝門型
,
肝床肝門型
Keyword:
胆囊癌
,
進行胆囊癌
,
閉塞性黄疸
,
肝門型
,
肝床肝門型
pp.1115-1119
発行日 2009年8月20日
Published Date 2009/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102663
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要旨:Binf陽性進行胆囊癌には,肝門型,肝床肝門型,胆囊管型(合流部型)の進展様式をとるものが含まれる.このうち多くを占めるのは肝門型と肝床肝門型であり,拡大肝右葉切除,S1切除,肝外胆管切除が最低限必要とされ,これに加えて門脈合併切除・再建や膵頭十二指腸切除が必要とされる場合が少なくない.Binf陽性進行胆囊癌においては,こうした手術のみが長期生存を得られる唯一の治療法であるが,手術成績の一層の改善のためには,術後在院死亡率の更なる減少と,補助療法などの集学的治療法の導入による長期成績の向上が必要である.
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