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特集 癌診療ガイドラインの功罪
胃癌治療ガイドラインの制定・評価とその功罪
Establishment process and evaluation of Treatment Guidelines for Gastric Cancer and its pluses/minuses
吉野 肇一
1
Keiichi YOSHINO
1
1国際医療福祉大学臨床医学研究センター
キーワード:
診療ガイドライン
,
治療ガイドライン
,
胃癌
,
評価
Keyword:
診療ガイドライン
,
治療ガイドライン
,
胃癌
,
評価
pp.477-483
発行日 2007年4月20日
Published Date 2007/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101201
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要旨:総論的に診療ガイドライン(以下,GL)の必要性,マイナス面を述べたのちに,本格的な癌治療GLとしてはわが国初の『胃癌治療GL』について,その成立経緯,エッセンスの紹介,特徴・短所,評価,今後の問題点などについて記載した.『胃癌治療GL』はスタート時点で欧米の診療GLの標準的なレベルにはあり,その普及度に関してはほぼ満足できるものであったが,外部評価機構,改訂時期,公表方法の明示,患者側の考え方,自己評価の記載といった点については改良すべきと思われた.また,欧米とは異なる民族性をもつわが国では独自の診療GL作成の手引き・支援体制づくりが,より国を挙げて行われるべきである.診療GLの公示は,公的機関・学会によるインターネットでのものが望ましい.
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