Japanese
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特集 良性腸疾患における腹腔鏡下手術の適応と限界
潰瘍性大腸炎に対する腹腔鏡下手術の適応と工夫
Laparoscopic surgery for ulcerative colitis
大塚 幸喜
1
,
若林 剛
1
Otsuka Koki
1
1岩手医科大学外科
キーワード:
潰瘍性大腸炎
,
腹腔鏡下手術
,
直腸反転法
,
回腸囊肛門管吻合
Keyword:
潰瘍性大腸炎
,
腹腔鏡下手術
,
直腸反転法
,
回腸囊肛門管吻合
pp.13-18
発行日 2007年1月20日
Published Date 2007/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101148
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要旨:炎症性腸疾患の外科的治療は良性疾患であることと若年者に多いことから,整容性や早期社会復帰が期待できる低侵襲下の腹腔鏡下手術(laparoscopic surgery:LS)が理想である.特に潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis:UC)の手術は一般的に大きな開腹創と大腸全摘という過大侵襲となり,小開腹創で行えるLSのメリットはより大きいものと考える.しかし,UCに対するLSは技術的に難易度が高く,さらにより低位での直腸切離が困難なことから,いまだ普及していないのが現状である.われわれはそのLSの問題点を解決すべく直腸反転法を併施した大腸亜全摘・回腸囊肛門管吻合(IACA)を行ってきた.本稿では,その手術手技を中心に述べる.
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