Japanese
English
特集 炎症性腸疾患―治療における最近の進歩
潰瘍性大腸炎の外科的治療
Surgical treatment of ulcerative colitis
大谷 剛正
1
,
國場 幸均
2
,
渡邊 昌彦
2
Yoshimasa Otani
1
1相模台病院外科
2北里大学医学部外科
キーワード:
潰瘍性大腸炎
,
腹腔鏡下手術
,
回腸囊肛門管吻合
Keyword:
潰瘍性大腸炎
,
腹腔鏡下手術
,
回腸囊肛門管吻合
pp.865-870
発行日 2005年7月20日
Published Date 2005/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100133
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要旨:潰瘍性大腸炎に対する外科的治療において,重症の緊急手術は開腹手術の適応であるが,待機的手術症は腹腔鏡下手術の適応と考えられる.手術方法は大腸亜全摘・直腸粘膜抜去・回腸囊肛門吻合術(IAA)と大腸亜全摘・回腸囊肛門管吻合術(IACA)が代表的であるが,直腸粘膜に悪性化傾向がなければIACAが望ましい.IACAは手術手技が簡便であり,術後排便機能もIAAに比べて良好である.今後は手術適応の再検討を行わなくてはならないが,腹腔鏡下手術症例の増加が見込まれ,同時にIACA症例の増加が期待される.
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