Japanese
English
手術手技
直腸反転法による完全腹腔鏡下低位前方切除術—経肛門的体外アンビルヘッド留置法
Totally laparoscopic low anterior resection with a prolapsing technique:anal insertion of the anvil head into the proximal colon from outside of the body
白石 卓也
1
,
富沢 直樹
1
,
安東 立正
1
,
岩松 清人
1
Takuya SHIRAISHI
1
1前橋赤十字病院消化器病センター外科
キーワード:
直腸癌
,
腹腔鏡下手術
,
低位前方切除
,
直腸反転法
,
natural orifice specimen extraction
Keyword:
直腸癌
,
腹腔鏡下手術
,
低位前方切除
,
直腸反転法
,
natural orifice specimen extraction
pp.508-512
発行日 2015年4月20日
Published Date 2015/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210723
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要旨
低位直腸癌に対する直腸反転法は,肛門側の腸管切離を確実に行う方法として考案された.吻合は反転・切離した直腸を腹腔内に還納し,double stapling technique(DST)吻合することが多いが,口側腸管へのアンビルヘッドの留置には小開腹が必要である.小開腹を省略する方法として,開放した反転直腸断端よりアンビルヘッドを腹腔内に挿入し,口側腸管に留置する方法が報告されているが,手技が煩雑である.当院では,その変法として開放した直腸断端より口側腸管を経肛門的に引き出し,小開腹と同様の方法でアンビルヘッドを留置し,腹腔内に還納後,直腸断端を閉鎖しDST吻合する術式を行った.この方法で特別な器具を必要とせず,容易に完全腹腔鏡下低位前方切除術を定型化できたので報告する.
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