特集 イラストレイテッド外科標準術式
Ⅳ.肝・胆・膵の手術
中央2区域肝切除術
山崎 晋
1
,
小菅 智男
2
,
島田 和明
2
,
佐野 力
2
Susumu YAMASAKI
1
1国立病院機構栃木病院
2国立がんセンター中央病院肝胆膵外科
pp.225-231
発行日 2006年10月22日
Published Date 2006/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101017
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適応
肝臓の中央2区域切除とは,右葉前区域と左葉内側区域とを一塊として切除する術式である(図1).すなわち腫瘍がこの2区域に限局している症例で適応となる.多くは肝細胞癌や肝内胆管癌などの肝腫瘍,胆囊癌で肝S4-5に浸潤(Hinf)がある場合が適応である.
手技
1.皮切,アプローチ
J字切開,八の字切開,ベンツ切開などが使える(図2).
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