Japanese
English
特集 急性腹症における低侵襲な治療法選択
イレウスに対する外科治療―腹腔鏡下手術か開腹手術か
Acute abdomen and laparoscopic surgery:laparoscopy versus laparotomy in the surgical treatment of bowel obstruction
加納 宣康
1
,
北川 美智子
1
,
草薙 洋
1
,
三毛 牧夫
1
,
山田 成寿
2
Nobuyasu KANO
1
1亀田総合病院外科
2松波総合病院外科
キーワード:
急性腹症
,
イレウス
,
腹腔鏡下手術
,
適応
,
開腹術
Keyword:
急性腹症
,
イレウス
,
腹腔鏡下手術
,
適応
,
開腹術
pp.1073-1077
発行日 2006年8月20日
Published Date 2006/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100953
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要旨:急性腹症の領域でも腹腔鏡下手術が普及してきたので,最近の急性腹症に対する腹腔鏡下手術の普及状況およびその適応,意義について述べ,腹腔鏡下手術手技はあくまでも合理的な手術を行うための作戦に使えばよいという考え方を示した.さらにイレウスに対する腹腔鏡下手術の適応,限界などについて述べた.イレウスに対して手術を実施する場合は,腸管の拡張が軽快していてworking spaceを安全に確保できる単純性癒着性イレウス症例ではまず腹腔鏡下手術を適応してよいが,腹腔鏡観察による所見および手術の進行状況によって小開腹併用あるいは大開腹に移行するなど,適宜術式を合理的に変更していくことが重要である.
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