Japanese
English
特集 イレウス診療のupdate
治療
癒着性イレウスに対する腹腔鏡下手術
Laparoscopic management of small bowel obstruction
山田 成寿
1
,
加納 宣康
1
Shigetoshi YAMADA
1
1亀田総合病院外科
キーワード:
腹腔鏡下手術
,
イレウス
,
癒着剥離術
Keyword:
腹腔鏡下手術
,
イレウス
,
癒着剥離術
pp.199-204
発行日 2000年2月20日
Published Date 2000/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904028
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腹腔鏡下手術は近年急速に普及し,適応も広がりをみせている.癒着性イレウスに対しても有益であるという報告が増加しているが,適応と限界についてのコンセンサスはいまだ得られていないのが現状である.癒着性イレウスに対する腹腔鏡下手術を成功させる条件として,第1に術前に十分に減圧が得られることが必要である.次に既往手術歴,臨床症状,画像診断所見を総合して責任病変がある程度推定されていることが重要である.また腸管壊死が予想される症例は腹腔鏡下手術の適応となりにくいと考えられる.腹腔鏡下手術手技を応用して低侵襲手術の実現を目指すが,必要とあれば適宜小切開を併置することをためらわない姿勢が重要である.
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