カラーグラフ 診療に役立つ肉眼像と組織像の理解―マクロからミクロ像を読む・8
肝悪性腫瘍
居村 暁
1
,
島田 光生
1
,
森根 裕二
1
,
吉住 朋晴
1
Satoru IMURA
1
1徳島大学大学院臓器病態外科学
pp.1013-1026
発行日 2006年8月20日
Published Date 2006/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100945
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はじめに
各種の腹部画像診断法の目覚ましい発達とともに肝腫瘍の診断は最近著しく進歩している.それによって肝腫瘍の肉眼および病理形態像についても多くの新しい知見が得られた.特に,早期の微少な肝細胞癌の切除例の増加および超音波ガイド下での針生検法によって,かつてはほとんど知られていなかった肝癌の早期形態像の観察が可能になった.
本稿ではおもに肝上皮性悪性腫瘍の手術標本での肉眼所見とその組織像を中心に症例を呈示し,その病態を含めて概説する.
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