Japanese
English
特集 急性腹症における低侵襲な治療法選択
イレウスに対する保存療法の適応と限界
An indication and limit of the ileus treatment as nonoperative or preoperative
清水 武昭
1
,
新国 恵也
1
,
河内 保之
1
,
西村 淳
1
Takeaki SHIMIZU
1
1長岡中央綜合病院外科
キーワード:
イレウス
,
保存療法
,
イレウス管
,
適応と限界
Keyword:
イレウス
,
保存療法
,
イレウス管
,
適応と限界
pp.1067-1072
発行日 2006年8月20日
Published Date 2006/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100952
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要旨:腹腔内臓器の疼痛は,(1)平滑筋の攣縮,痙攣,(2)腹膜,漿膜の伸展,(3)腹膜,漿膜への刺激物質(消化液,病原微生物など)による刺激,以上の単独か複合に起因する.病歴,腹部所見,薬剤に対する反応をみたうえで(1)~(3)を造影CTにて確認すると,緊急手術の適応か保存療法の適応かどうかを誤診することなく判別することが可能であった.その際,われわれの重症所見判定は有用であった.イレウス管治療は有用でその治癒率も高く,大部分は3日間の治療で解除された.そのため術前処置としても有用であり,イレウス管造影,CTイレウス管造影を駆使すると,ほぼ全例で確定診断が可能であった.
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