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特集 消化器外科における非観血的ドレナージ
胃・十二指腸―穿孔(消化性潰瘍・胃癌),縫合不全に対する非観血的ドレナージの可能性
Noninvasive treatment for perforated peptic ulcer or gastric cancer and for anastomotic leakage after gastrectomy
今村 博司
1
,
古河 洋
1
,
岸本 朋乃
1
,
山本 和義
1
,
大城 良太
1
,
龍田 眞行
1
Hiroshi IMAMURA
1
1市立堺病院外科
キーワード:
胃十二指腸潰瘍
,
胃癌
,
穿孔
,
縫合不全
,
非観血的ドレナージ
Keyword:
胃十二指腸潰瘍
,
胃癌
,
穿孔
,
縫合不全
,
非観血的ドレナージ
pp.907-912
発行日 2006年7月20日
Published Date 2006/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100924
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要旨:胃・十二指腸潰瘍や胃癌による穿孔症例は,腹腔内への消化管内容の漏出が認められた場合,腹膜炎の併発を危惧して大網充塡術や広範囲胃切除術などの緊急開腹手術が施行されることが一般的である.一方,抗潰瘍薬の発達や画像診断能の向上によって,腹腔内への消化管内容の漏出がない,または軽度な症例では保存的治療で対応できるという報告が散見されるようになってきた.さらに最近では,明らかな腹腔内への消化管内容の漏出があっても,限局性であれば積極的にUSまたはCTガイド下での非観血的ドレナージ術を併用することで,侵襲の大きい全身麻酔下での緊急開腹手術を回避できる可能性が出てきた.本稿では,このような症例に対する保存的治療,特に非観血的ドレナージ術について概説した.
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