Japanese
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特集 消化器外科における非観血的ドレナージ
腸疾患に伴う腹腔・骨盤内膿瘍に対する超音波/CTガイド下ドレナージ
US/CT-guided percutaneous drainage of intra-abdominal or pelvic abscesses caused by intestinal diseases
西堀 英樹
1
,
長谷川 博俊
1
,
石井 良幸
1
,
遠藤 高志
1
,
北島 政樹
1
,
中塚 誠之
2
Hideki NISHIBORI
1
1慶應義塾大学医学部外科
2慶應義塾大学医学部放射線診断科
キーワード:
腸疾患
,
膿瘍
,
超音波ガイド
,
CTガイド
,
ドレナージ
Keyword:
腸疾患
,
膿瘍
,
超音波ガイド
,
CTガイド
,
ドレナージ
pp.913-918
発行日 2006年7月20日
Published Date 2006/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100925
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要旨:腸疾患に伴う腹腔・骨盤内膿瘍は日常臨床においてしばしば遭遇する.原疾患としては大腸癌,大腸憩室炎,急性虫垂炎,潰瘍性大腸炎,クローン病,外傷・医原性腸穿孔などであるが,最も多いものは術後膿瘍である.特に腸管穿孔や術後縫合不全によるものは可及的迅速なドレナージを要する.膿瘍が限局され経皮的に穿刺できるルートが確保できれば,低侵襲かつ効果的な治療法として第一選択となるのが超音波/CTガイド下ドレナージである.穿刺ルートと穿刺誘導モダリティの決定には,造影CTが有効である.超音波およびCTのそれぞれの利点・欠点を理解し,症例に応じて最適なモダリティを選ぶことが肝要である.最後に当科で経験した症例を検討する.
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