特集 小外科・外来処置マニュアル
Ⅶ.尿路・性器
85.性感染症(STD)
野口 昌良
1
Masayoshi NOGUCHI
1
1愛知医科大学産婦人科学教室
pp.264-265
発行日 2004年10月22日
Published Date 2004/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100861
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疾患の概念
性感染症(sexually transmitted disease:STD)は性行為によってパートナーからパートナーへ感染する疾患すべてをいう.
その病原体は寄生虫,原虫など比較的大きなものからウイルスまで数十種類に及ぶというが,日常的に遭遇するものは20種類程度である.
また,1999年に制定された感染症新法には,性感染症として表記されたものは全数把握の梅毒と定点把握の性器クラミジア感染症,淋菌感染症,性器ヘルペス,尖圭コンジローマの4種を合わせて5種類が挙げられている.誌面の都合でこの5種について概述する.
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