特集 小外科・外来処置マニュアル
Ⅵ.直腸・肛門
65.痔瘻
前田 耕太郎
1
,
丸田 守人
1
,
佐藤 美信
1
,
小出 欣和
1
,
青山 浩幸
1
Kotaro MAEDA
1
1藤田保健衛生大学医学部外科
pp.211-213
発行日 2004年10月22日
Published Date 2004/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100841
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
疾患の概念
痔瘻は直腸および肛門と交通する瘻管であり,多くは歯状線にある肛門陰窩から細菌が侵入して内外括約筋間に存在する肛門腺に感染が生じ,これが水平・垂直方向に進展して生じた膿瘍が切開されるか自壊するかして形成される.
痔瘻は,(1)細菌の侵入口である肛門陰窩(原発口),(2)内外括約筋間の肛門腺の感染部(原発巣),(3)その枝である瘻管,(4)出口である二次口から構成される.
Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.