特集 小外科・外来処置マニュアル
Ⅵ.直腸・肛門
64.直腸・肛門周囲膿瘍
前田 耕太郎
1
,
丸田 守人
1
,
花井 恒一
1
,
升森 宏次
1
,
松本 昌久
1
Kotaro MAEDA
1
1藤田保健衛生大学医学部外科
pp.208-210
発行日 2004年10月22日
Published Date 2004/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100840
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疾患の概念
直腸・肛門周囲膿瘍の多くは,解剖学的な直腸と肛門の境にある肛門陰窩から細菌が侵入して内外括約筋間に存在する肛門腺に感染が生じ,これが水平,垂直方向に進展して膿瘍が形成される肛門陰窩~肛門腺感染(crypt glandular infection)による.そのほか,クローン病や結核などに起因する膿瘍もある.
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