特集 術後1週間の患者管理
Ⅰ.術式別:術後1週間の患者管理
6.大腸・肛門手術
痔核・痔瘻手術
松田 保秀
1
,
友近 浩
1
,
佐藤 滋美
1
,
諏訪 智治
1
,
喜多 宏人
1
,
小出 欣和
1
,
川上 和彦
2
1松田病院
2浜松医科大学第2外科
pp.145-149
発行日 1995年10月30日
Published Date 1995/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902036
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
肛門疾患(痔核・痔瘻)の手術は,全身状態に大きく影響しないゆえに気軽に行われてきた.しかし,種々の重篤な基礎疾患を持った患者に対しても適応が拡がっているので,術前・術後の管理は慎重に行う必要がある.全身管理に関しては,手術が腰椎麻酔で行われ,術当日から歩行や経口摂取が可能なので,それほど神経質になる必要はない.しかし,局所管理では創治癒がスムーズにいくように,ドレナージの形,排便コントロール,創の手入れなどきめ細かな配慮が必要である.特に術後出血は致命的な結果になる可能性を含んでいるので,その早期発見と予防対策は重要である.
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.