Japanese
English
臨床研究
肛門管を指標にした痔瘻に対する瘻孔造影
Fistulography for fistula-in-ano with marking the anus and rectum
前田 耕太郎
1
,
丸田 守人
1
,
洪 淳一
2
,
山本 修美
2
,
橋本 光正
2
,
細田 洋一郎
2
Kotaro MAEDA
1
1藤田保健衛生大学医学部消化器外科
2社会保険埼玉中央病院外科
キーワード:
痔瘻
,
瘻孔造影
,
痔瘻補助診断法
,
肛門管造影
,
複雑痔瘻
Keyword:
痔瘻
,
瘻孔造影
,
痔瘻補助診断法
,
肛門管造影
,
複雑痔瘻
pp.97-100
発行日 1996年1月20日
Published Date 1996/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902196
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はじめに
痔瘻,とくに複雑痔瘻や再発痔瘻に対する診断は,これまで視診,触診によるところが多く,術前に病変の拡がりを確実に診断し把握することはしばしば困難であった.これらの複雑な病態には,これまで2次口よりの瘻孔造影も行われてきたが,この方法では肛門管や直腸と複雑な瘻管の走行や原発口との関係を立体的に把握できないため,読影にしばしば困難を要していた.筆者らは,痔瘻の簡便な補助診断法として,これまで行われていた2次口よりの瘻孔造影に加え,肛門管,下部直腸を同時に造影することにより,瘻管の走行や原発口と肛門管,下部直腸との位置関係をより立体的に把握できる瘻孔造影を試みたので報告する.
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