特集 小外科・外来処置マニュアル
Ⅴ.腹部・腰部
63.褥創
出口 倫明
1
,
日野原 千速
1
,
清水 利夫
1
Tomoaki DEGUCHI
1
1国立国際医療センター外科
pp.204-206
発行日 2004年10月22日
Published Date 2004/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100839
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疾患の概念
体重によって骨突出部とベッドとの間で皮膚および皮下軟部組織が圧迫され,血行障害によって生じる細胞の代謝障害および壊死である.皮膚の毛細管圧は32mmHgとされ,これ以上の圧が長時間加わったときや,毛細管圧より低圧であってもくり返し加わることによって起こる.
また,そのほかの因子として,ADLの低下,皮膚の過剰な湿潤環境(尿,便失禁など),摩擦,低栄養,加齢による組織耐久性の低下が関与している.
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