特集 褥創
<随想>
私はこうして褥創を克服した
藤田 利作
1
1全国脊髄損傷者連合会
pp.611
発行日 1983年9月15日
Published Date 1983/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1518102923
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私は,昭和26年鉱山の抗内落盤の下敷きとなり外傷性脊髄損傷第1腰椎脱臼圧迫骨折(下半身完全麻痺,膀胱直腸障害)し,病院で入院療養をするようになった.入院後一週間ぐらいしてから仙骨部に褥創を形成した.また11日後に脊髄の第5胸椎から下,第2腰椎までを椎弓切除術を施行したため体位変換もできない状態だった,一日一回包帯交換するときだけ治療者,付き添い6人で体を支えて動かす状態が2カ月余り続き,その間に褥創は拡大悪化し,ひどい状態になった.
昭和27年4月九州労災病院整形外科に転院,入院療養をするようになった.当時脊髄損傷患者は20人いたが私の褥創が一番ひどい状態だった.
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