病院めぐり
中野総合病院外科
石田 孝雄
pp.907
発行日 2004年7月20日
Published Date 2004/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100685
- 有料閲覧
- 文献概要
当院は,昭和6年に新渡戸稲造らによって設立された東京協同組合病院をその源としています.戦後,中野周辺の地域医療に専念しました.地域に密着しながら発展し,幾星霜を経て現在の病院に至っています.国民皆保険制度のなかった戦前や戦後の混乱期には一定の存在意義がありましたが,皆保険制度の確立とともに中野を中心とした地域の中核病院に変身し,不偏不党の総合病院として日夜診療に邁進してきました.当院は地域支援病院であり,さらに東京都災害後方病院および臨床研修指定病院としても年々充実を重ねています.病床は300床で,うち外科は50床を占めます.附属施設として,透析センター,老健施設,看護専門学校などがあります.中野区を中心として新宿,練馬,杉並,世田谷からも患者さんを受け入れています.
外科のスタッフは総勢7名であり,主に東京医科歯科大学腫瘍外科からローテーターを受け入れています.平成15年度の手術件数は718例で,平均在院日数は15.6日です.主な全身麻酔手術は食道癌5例,胃癌41例,大腸癌30例,直腸癌21例,乳癌33例,胆道疾患58例,肝切10例,PD5例,大血管手術10例でした.また,学会発表は12件,誌上発表は5件でした.
Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.