特集 どうするMRSA対策
MRSA対策—私たちの看護部では
国立療養所中野病院看護部
麻生 ナミ恵
1
,
藤本 芳子
1
,
安部 照子
1
,
伊藤 久代
1
,
齋藤 セツ子
1
,
田上 和子
1
,
丹治 郁子
1
,
濱野 節子
1
1国立療養所中野病院
pp.905-908
発行日 1991年10月1日
Published Date 1991/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661900480
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当病院は,結核病床390床,一般呼吸器病床125床,循環器病床35床で計550床を有している.院内で初めてMRSAの患者が認められたのは,1989(平成元)年5月であった.当初は一般的情報を頼りに,発生場所である病棟の特殊性に左右された,姑息的ともいえる管理を行なっていた.その後同年11月から院長の指導の下に,院内感染対策委員会での統一した対策案作りが進められ,1990(平成2)年,3月に「MRSA感染対策指針」が作られた.その指針を基に看護部でも細部について具体的な基準を整理し,「MRSA感染患者の看護上の取り扱い手順」を作成した.
その後は,看護上の取り扱い手順を基本にして,診療科別の機能上の特殊性や構造上の事柄を考慮に入れ,各看護単位ごとに隔離看護を行なっている.
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