特集 第3次医療法改正はどうなるか
民間中小病院のゆくえ
小児専門病院に未来はあるか—大阪・中野こども病院
中野 博光
1
1医療法人真美会中野こども病院
pp.1085-1088
発行日 1993年12月1日
Published Date 1993/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900524
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はじめに
中野こども病院の開設は昭和41年10月である.やがて30周年を迎えようとしている.団塊の世代の子ども達を迎え出発した病院も,やがて合計特殊出生率1.50(昭和初期4.71)という我が国が未だかつて経験したことのない少産少子の時代に突入した.
一方厚生省は昭和62年国民医療総合対策本部中間報告を発表し,その大きな柱の1つとして,患者サービスの向上を指摘した.この精神は平成2年1月厚生省健康政策局の「21世紀をめざした今後の医療供給体制の在り方」として,より具体的に示された.この方向付けは脈々として今日に至るまで流れ続けている.その内容は平成2年第118国会に提出された第2次医療法改正案に盛り込まれた.そして平成4年第123国会でやっと日の目を見た.私どもの病院も,昭和62年の中間報告発表と同時にその内容を検討し具体的な行動をはじめた.
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