Japanese
English
特集 Sentinel node navigation surgery―新たなる展開
術中迅速リンパ節転移診断法の新展開
Intra-operative genetic diagnosis for lymph node micrometastasis
藤原 義之
1
,
宮田 博志
1
,
瀧口 修司
1
,
安田 卓司
1
,
矢野 雅彦
1
,
門田 守人
1
Fujiwara Yoshiyuki
1
1大阪大学大学院医学系研究科病態制御外科
キーワード:
遺伝子診断
,
微小転移
,
RT-PCR
,
リンパ節
,
TRC法
Keyword:
遺伝子診断
,
微小転移
,
RT-PCR
,
リンパ節
,
TRC法
pp.593-599
発行日 2004年5月20日
Published Date 2004/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100623
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要旨:癌手術の理想は,的確な癌進展度診断に基づく必要十分な手術を行うことである.しかし,目に見えない癌細胞の広がりを確実に,しかも手術中に捉えることは不可能であり,元来,予防的リンパ節郭清が癌に対する標準手術とされてきた.一方,近年sentinel node conceptが各種の癌について提唱されるようになり,sentinel nodeの転移状況で残りのリンパ節転移の有無を予測し,リンパ節郭清の必要性を決定できるかどうかが検討されている.よってsentinel nodeの転移診断を確実に,しかも術中に行うことが重要となってきた.筆者らは,1999年より食道癌の頸部リンパ節郭清の決定に術中迅速PCR解析を導入しており,この状況を解説するとともに,さらなる臨床応用をめざしたpost-PCRの遺伝子診断法についても解説する.
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