カラーグラフ 肝・膵・脾内視鏡下治療最前線・2
肝癌に対する腹腔鏡補助下肝葉切除術
新田 浩幸
1
,
佐々木 章
1
,
斎藤 和好
1
Nitta Hiroyuki
1
1岩手医科大学医学部第1外科
pp.521-526
発行日 2004年5月20日
Published Date 2004/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100612
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はじめに
外側区域あるいは肝表面に位置する肝癌を対象として,腹腔鏡下肝切除術は徐々に行われるようになり,その有用性が示されている1~4).しかし,肝葉切除術に関しては,コストの問題や手技の困難性などから,わが国ではいまだ一般的ではなく報告も少ない5,6).筆者らは1997年から腹腔鏡下肝部分切除術を開始し,2002年より腹腔鏡補助下肝葉切除術と肝区域切除術を導入し,後述する手技の工夫により成績は向上している.
本稿では,当教室における肝癌に対する腹腔鏡補助下肝葉切除術の適応と手術手技を中心に述べる.
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