カラーグラフ 診療に役立つ肉眼像と組織像の理解―マクロからミクロ像を読む・6
大腸悪性腫瘍
浅尾 高行
1
,
斎藤 加奈
1
,
桑野 博行
1
Takayuki ASAO
1
1群馬大学大学院医学系研究科病態総合外科学
pp.723-728
発行日 2006年6月20日
Published Date 2006/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100459
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はじめに
発生頻度からみれば,大腸に生じる悪性腫瘍のほとんどは高分化・中分化型腺癌(以下,通常型大腸癌)である.稀な組織型を示す腫瘍も通常型大腸癌との内視鏡的・肉眼的な相違点に注目すれば,ある程度「ミクロ像を読む」ことが可能である.
本稿では,最初に典型的な進行大腸癌の肉眼像を示し,各種悪性腫瘍の肉眼形態・大腸内視鏡像を病理組織像と対比しながら述べる.拡大内視鏡を用いた早期大腸癌の診断については繰り返し取り上げられているので割愛する.
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