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English
今月の主題 知っておきたいまれな大腸悪性腫瘍
序説
まれな大腸悪性腫瘍とは
Introduction
二村 聡
1
Satoshi Nimura
1
1福岡大学医学部病理学講座
キーワード:
大腸悪性腫瘍
,
病型・組織型
,
発生頻度
,
生物学的悪性度
,
自然史
Keyword:
大腸悪性腫瘍
,
病型・組織型
,
発生頻度
,
生物学的悪性度
,
自然史
pp.275-277
発行日 2016年3月25日
Published Date 2016/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403200567
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日本人の大腸悪性腫瘍の大部分は,癌腫(carcinoma)である.そして,その組織型のほとんどが,腺癌(adenocarcinoma)である.これらの肉眼型は,進行癌ならば,潰瘍限局型(2型)が圧倒的に多い.これが,“ありふれた(common type)”大腸悪性腫瘍と考えることに疑問の余地はない.
一方,実臨床では,まれに前述のありふれた群とは異なる肉眼型や組織型を示す癌腫や非上皮性悪性腫瘍に遭遇することがある.これらは,“特殊な(special type)”,もしくは,“まれな(uncommon type)”大腸悪性腫瘍と表現されるべきものであろう.なお,本特集のタイトル「知っておきたいまれな大腸悪性腫瘍」における,“まれ”には,“これまで本誌では特集が組まれなかった”あるいは,“今後,特集が組まれる可能性が極めて低い”という意味を持たせている.したがって,最近特集が組まれた,悪性リンパ腫(2014年増刊号),虫垂腫瘍(2014年4月号),低分化腺癌(2010年10月号)は,本特集の主題項目からあえて除いた.もちろん,鑑別対象として極めて重要であるから,必要に応じて解説されるであろう.この点を了承願いたい.
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