Japanese
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特集 手術のための臨床局所解剖
下部直腸癌根治手術のための臨床局所解剖
Clinical anatomy for the operation of lower rectal cancer
森 武生
1
,
安留 道也
1
,
山口 達郎
1
,
松本 寛
1
,
高橋 慶一
1
Takao MORI
1
1東京都立駒込病院外科
キーワード:
尿管損傷
,
仙骨前面
,
血管神経束
,
側方郭清
Keyword:
尿管損傷
,
仙骨前面
,
血管神経束
,
側方郭清
pp.597-602
発行日 2006年5月20日
Published Date 2006/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100437
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要旨:本来の解剖学と異なり,手術の実際に応じて視野に展開するものを順序を追って理解し,かつ不測の損傷や出血などが起きたときにいかに処理すべきかを知ることが臨床解剖学的知識である.低位直腸癌に対して自律神経温存側方郭清を伴う直腸切除術を念頭に,どのように展開し手術を進めるかを示した.(1)上方郭清に伴う下腸間膜動脈,尿管の走行や処理,ついで(2)標本切除に伴う仙骨前面剝離,尿路生殖器系の血管神経束の処理と出血の際の止血法,最後に(3)側方郭清の概念と閉鎖腔の郭清法,下腸間膜動脈末梢部の中直腸領域の理解とその終末点などについて,略図や術中写真などを用いて述べた.
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