Japanese
English
特集 消化管機能温存を考えた外科手術最前線
〔機能性疾患の外科最前線〕
胃食道逆流症に対する低侵襲内視鏡的治療
Minimally invasive endoscopic treatment for gastroesophageal reflux disease
小澤 壯治
1
,
吉田 昌
1
,
熊井 浩一郎
2
,
北島 政樹
1
Soji Ozawa
1
1慶應義塾大学医学部外科
2慶應義塾大学病院内視鏡センター
キーワード:
胃食道逆流症
,
内視鏡的治療
,
ELGP法
,
StrettaTM法
,
EnteryxTM法
Keyword:
胃食道逆流症
,
内視鏡的治療
,
ELGP法
,
StrettaTM法
,
EnteryxTM法
pp.1515-1523
発行日 2005年12月20日
Published Date 2005/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100296
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨:胃食道逆流症に対する内視鏡的治療には現在6種類の方法が発表され,3つのカテゴリーに分類できる.第一のカテゴリーは噴門部に皺襞を形成する方法でEndoCinch(R)法(ELGP法),Full Thickness PlicatorTM法,Endoscopic Suturing Device(R)(ESD)法が,第二のカテゴリーはLES領域の筋層を変性させる方法でStrettaTM法が,第三のカテゴリーはLES領域に異物を挿入する方法でEnteryxTM法とGatekeeperTM法がある.治療成績については,症状と酸逆流の改善はほぼすべての方法で認められているが,食道内圧所見まで改善しているのは第三のカテゴリーのみである.PPI中止率は70%前後の成績が多い.耐久性については長期的な観察が必要であり,また重篤な合併症や合併症死については再発防止の対策をとる必要がある.
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.