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臨床報告・1
幽門輪温存膵頭十二指腸切除後の難治性膵液瘻が経皮ドレナージの合併症で内瘻化され治癒した1例
A case of pancreatic fistula after a pylorus-preserving pancreaticoduodenectomy cured by percutaneous drainage
瀬尾 智
1,2
,
大久保 遊平
1
,
祝迫 惠子
1
,
三木 明
1
,
鍛 利幸
1
,
浮草 実
1
Satoru Seo
1,2
1大阪赤十字病院外科
2現 京都大学医学部医学研究科消化器外科
キーワード:
幽門輪温存膵頭十二指腸切除
,
難治性膵液瘻
,
非観血的内瘻術
Keyword:
幽門輪温存膵頭十二指腸切除
,
難治性膵液瘻
,
非観血的内瘻術
pp.1453-1456
発行日 2005年11月20日
Published Date 2005/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100260
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はじめに
膵頭十二指腸切除術(以下,PD)後の膵空腸吻合部縫合不全は,現在もなお発生頻度の高い合併症であり,ときには致死的な経過をとることもある.膵液瘻となれば,多くの場合保存的に治癒するが,膵管と腸管との交通が消失した完全外膵液瘻は非常に難治性である.
今回われわれは,幽門輪温存膵頭十二指腸切除術(以下,PpPD)後の完全外膵液瘻が経皮ドレナージの合併症で内瘻化され治癒した症例を経験したので報告する.
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