Japanese
English
症例
非観血的内瘻術により治癒した膵頭十二指腸切除術後の完全外膵液瘻の1例
A case of external pancreatic fistula after pancreaticoduodenectomy successfully cured by interventional internal drainage
横山 貴司
1
,
植田 剛
1
,
田仲 徹行
1
,
定光 ともみ
1
,
吉村 淳
1
T. Yokoyama
1
,
T. Ueda
1
,
T. Tanaka
1
,
T. Sadamitsu
1
,
A. Yoshimura
1
1南奈良総合医療センター外科
キーワード:
膵頭十二指腸切除術
,
膵液瘻
,
非観血的内瘻術
Keyword:
膵頭十二指腸切除術
,
膵液瘻
,
非観血的内瘻術
pp.287-293
発行日 2020年3月1日
Published Date 2020/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka82_287
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はじめに 膵頭十二指腸切除術(PD)後の膵液瘻は,現在においても発生頻度の高い合併症である1,2).多くの場合は保存的に改善するが,消化管との交通が消失した完全外膵液瘻は難治性であり,標準的な治療法も定まっていないのが現状である.これまでに瘻管・消化管吻合といった外科手術が報告されてきたが,近年では,interventional radiology(IVR)や内視鏡技術の発達により非観血的内瘻術の報告が増加している.今回,われわれはPD後の完全外膵液瘻に対して,非観血的内瘻術が奏効した1例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2020