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特集 癌告知とインフォームド・コンセント
癌告知後の精神的ケア
Mental care for the patients who are notified of cancer
角田 明良
1
Akira Tsunoda
1
1昭和大学医学部第2外科
キーワード:
癌告知
,
精神的ケア
Keyword:
癌告知
,
精神的ケア
pp.1135-1138
発行日 2005年9月20日
Published Date 2005/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100184
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要旨:癌告知後の精神的ケアは必要であるが,告知とケアは乖離したものではない.告知自体が精神的ケアをもって行われるべきである.告知は患者の意思を把握したうえで,家族と看護師の同席のもとに行うのが最良である.告知の際に重要なことは,段階的,そして共感的なコミュニケーションである.これにより患者の精神的負担を最小限にすることができる.一方,告知後の長期的ケアも必要であるが,その基本は初診時より培った患者・医師の信頼関係を維持する努力である.再発癌患者でさえ,この信頼関係を基に真実を伝え,緩和ケアチームとともに真摯に対応することの積み重ねにより,症状を受容し,終の住処を自己決定することも可能になる.
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