カラーグラフ 内視鏡外科手術に必要な局所解剖のパラダイムシフト・11
腹膜外腔アプローチによる腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術
池田 正仁
1
Masahito Ikeda
1
1社会保険筑豊病院外科
pp.947-953
発行日 2005年8月20日
Published Date 2005/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100150
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はじめに
腹膜外腔アプローチによる腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術(以下,TEPP)1,2)は,鼠径ヘルニアの手術に重要な解剖学的構造物を手にとるように観察しながら診断と治療を同時に行うtension-freeの合理的術式である.
本稿では,TEPPを行ううえで重要な解剖のポイントを図や写真を用いてわかりやすく解説する.TEPPの術野を通して,はじめて難解な鼠径床解剖や各種鼠径ヘルニアの真の病態が理解できることを読者諸賢に伝えたい.
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