Japanese
English
臨床経験
ERCPにおける先端彎曲機能を保持した胆管造影カテーテルの使用経験
Experience in tip-angled cannula use in endoscopic retrograde cholangiopancreatography
篠塚 望
1
,
岡田 克也
1
,
鳥井 孝弘
1
,
広岡 映治
1
,
多賀 誠
1
,
利光 靖子
1
,
浅野 博
1
,
高橋 公一
1
,
小澤 修太郎
1
,
小川 展二
1
,
宮澤 光男
1
,
竹田 明彦
1
,
小山 勇
1
Nozomi Shinozuka
1
1埼玉医科大学消化器・一般外科
キーワード:
先端彎曲機能
,
胆管造影
Keyword:
先端彎曲機能
,
胆管造影
pp.669-672
発行日 2005年5月20日
Published Date 2005/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100103
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに
近年,胆膵疾患における内視鏡的あるいは経カテーテル的診断・治療の進歩は著しいものがある.胆管結石における内視鏡的乳頭括約筋切開術(EST),乳頭バルーン拡張術(EPBD),あるいは胆道悪性閉塞におけるステント挿入などは現在,確立された治療として多くの施設で行われている1~3).これらの診断あるいは治療において,その基本となるのは胆道造影である.現在ではMRCPが胆管結石などにおいてかなりの診断能を発揮しており4),診断のみの内視鏡的逆行性胆膵管造影(以下,ERCP)は減少傾向にあるが,癌の浸潤範囲などに対しては胆道造影がいまだに優れている.しかし,ERCPではときにカテーテルの乳頭挿入が困難な症例がみられることや,技術の習得にある程度の鍛錬が必要なことも事実である.
最近,カテーテルの先端部の角度が自由に変えられる先端彎曲機能を保持したERCPカテーテル(スイングチップカニューレ(R):オリンパス)が発売された.最近,われわれは,このスイングチップカニューレを胆道造影やステント挿入などのERCP関連手技に使用しているので,本稿ではその使用経験を報告する.
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.